イベント詳細
2021.10.15
【開催報告】ミュージアムトーク2021(第8回オンライン開催)
※イベントは終了いたしました。
神山復生病院の歩み 当日の記録をYouTubeでご覧いただけます。
講師 森下裕子 (もりした ひろこ 復生記念館学芸員)
今年創立132年を迎えた、日本のハンセン病療養所の中で最も古く国立の施設とは異なる形態で歩んできた神山復生病院。フランス人宣教師が開いた小さな病院が社会の変動の波にもまれながら歩み、どのように変化してきたかをお伝えします。合わせて病院敷地内や墓地、復生記念館の様子もお届けします。
開催概要
2021年10月23日(土)14時 から 15時30分(予定)zoom配信
事前申し込み制 : 定員100人(申込先着順)
参加申し込み受付期間 : 2021年9月25日(土)のトーク終了時から10月22日(金)17時まで(定員に達し次第締め切ります)
当日の受付開始時間 : 13時45分
ミュージアムトーク2021の告知PDFはこちら
神山復生病院の歩み 開催報告
森下裕子(もりした ひろこ 復生記念館学芸員)
1889(明治22)年の創立以来、130年余りを歩んで来た神山復生病院と、その歴史を伝える復生記念館の活動について、豊富な写真資料、映像を交えてお話頂きました。
創立者のテストウィド宣教師が様々な困難を乗り越えて病院設立に至った経緯、歴代の院長について、病院と地域住民との関係性、また院内のハンセン病患者・回復者の生活の様子や信仰のあり方等を紹介頂きました。
特に視聴者の関心が高かったのが、映像「財団法人 神山復生病院 実況」、映画「復活」(原題:RESURRECTION)です。これらによって、歴史の断片を伝える映像資料の意義について考える契機となりました。
また、復生記念館の展示物、聖像や墓地等、病院内の様子に加え、現在の新型コロナウイルス対策や当事者の高齢化・少人数化も相まって困難になりつつある回復者の語りに触れることも出来ました。
参加者からは多くの質問とご感想をいただき、国立療養所とは違った形で運営されている私立療養所に対する関心の深さを示していました。
アンケートでいただいたご意見等を活かし、今後もハンセン病問題についてさまざまな切り口からトークをお届けして参ります。
アンケートより
- 神山復生病院の歴史や国立の療養所との違いなど初めて知ることが沢山あり、とても興味深かったです。県外からの見学が可能となった際には実際に訪れたいと思います。
- 写真や動画を駆使したプレゼンで、興味を途切れさせずに視聴することができました。
- 井深八重がセカンドオピニオンを求めたのが土肥慶蔵だったことなど初めて知ることが多く、大変勉強になりました。富士山や箱根の山々を望む風光明媚なところのようで、ぜひ伺ってみたいです。
- 現在「精神保健福祉士」という資格の取得のために学校に通っており、度々ハンセン病に関することも授業で聞く機会があります。今週、ちょうど井深八重さんのことを授業で取り上げられたので、興味深く聴講させて頂きました。映像も沢山あり、1時間で多くの情報を得ることができました。ハンセン病に関しては、東京の資料館と香川県の大島青松園に行ったことしかないのですが、複生記念館にも行ってみたいと思いました。ありがとうございました。
- 今回のトークを拝聴し、地元民なのに一度も復生病院の敷地内に入ったことがなかったので、ぜひとも記念館および院内を見学してみたくなりました。御殿場市には郷土資料館もないのですが、復生病院にすばらしい資料館があったのですね。
…ほか多数のご回答をいただいております。ありがとうございました。
開催の様子
≪お問い合わせ≫
国立ハンセン病資料館 ミュージアムトーク担当 mt@nhdm.jp
※休館日およびイベント当日12時以降はご対応できません。事前にお問い合わせください。