イベント詳細
2012.09.27
出張展示のご案内
※イベントは終了いたしました
特別企画展 北高作陶展(於 奈良県天理市)
本展覧会では、北高(きたたかし)さんによる陶芸作品約30点を紹介いたします。
北さんは1932(昭和7)年、兵庫県に生まれました。17歳でハンセン病を発病し、大阪大学で治療を受けていましたが、地域の偏見も厳しく、天理教の信仰に自分の心のより所を求めるようになりました。天理教修養科の過程を経て、信仰の中で自らの生き方を模索する日々を送ることになりました。
1959(昭和34)年、27歳の時に兵庫県の担当官のすすめで長島愛生園に入園。治療と共に、写真や文芸活動にも取り組みました。その後治療のため数回にわたり訪れていた多磨全生園で、リハビリテーションの一環として行われていた陶芸に出会い、1984(昭和59)年、多磨全生園に転園後、さらに多くの作品を生み出していくことになりました。いつしかそれは機能回復訓練の範疇をこえて、確かな生きがいとなっていきました。
園外でも、陶芸室の他のメンバーと共に東京都東村山市や埼玉県での展覧会をはじめ、2004年には島根県立美術館で「多磨全生園陶芸室5人展」を開催するなど、現在も精力的に活動を行っています。
絶望や身体障害をこえて、北さんは自らの生きる意味を陶芸に見出しました。人が生きる尊さのこもったこれらの作品を、この機会に是非ご覧ください。皆さまのご来場をお待ちしております。
開催概要
【会期】
2012年9月23日(日) から 26日(水)
【会場】
ギャラリーおやさと
【開館時間】
午前10時 から 午後4時30分 観覧料無料
【住所】
〒632-0016 奈良県天理市川原城町419-2
【電話】
0743-63-1511(内線5875)
講演会
北高作陶展に合わせ、儀同政一先生(国立感染症研究所ハンセン病センター客員研究員)と北高さんの講演会を開催します。
【日時】
9月25日(火)13時30分 から 15時30分 入場無料
【場所】
天理大学ふるさと会館
≪お問い合わせ≫
天理教啓発委員会事務局 電話0743-63-1551(内線5808)
こちらから企画展のちらしをダウンロードできます。(PDF:2,334KB)