イベント詳細
2022.02.19
オンラインミュージアムトーク2022(第2回オンライン開催)
※イベントは終了いたしました。
図書室からの招待状 ~頁をめくり、想いを辿る~ 当日の記録をYouTubeでご覧いただけます。
講師 斉藤聖 (さいとう あきら 国立ハンセン病資料館図書室職員)
国立ハンセン病資料館には図書室があることをご存じですか? 主にハンセン病に関する図書を収集、保存し公開する取り組みを行っています。今回のミュージアムトークでは、多磨全生園入所者自治会が運営していたハンセン病図書館から続く図書室の成り立ちや収蔵資料の一部をご紹介しながら、どのようなサービスを行っているのかをお話しします。
開催概要
2022年3月26日(土)14時 から 15時30分(予定)zoom配信
事前申し込み制 : 定員100人(申込先着順)
参加申し込み受付期間 : 2022年2月19日(土)のトーク終了時から3月25日(金)17時まで(定員に達し次第締め切ります)
当日の受付開始時間 : 13時45分
図書室からの招待状 ~頁をめくり、想いを辿る~ 開催報告
講師:斉藤聖(さいとう あきら 国立ハンセン病資料館図書室職員)
今回のトークでは、国立ハンセン病資料館図書室のツアーをご覧いただきました。開館以来、初めて書庫にカメラが入り、国立療養所多磨全生園に設置された「ハンセン氏病文庫」にはじまり、「ハンセン氏病図書館」を経て、現在の図書室に引き継がれている、ハンセン病問題に関する文献の収集、保存と活用に関する解説となりました。合わせて図書室で利用出来る機能とサービス、絵画作品『プロミンの光』、通常は公開をしていない閉架書庫などを紹介すると共に、ハンセン病図書館員を長年勤めた山下道輔さんが筆写した初期『山桜』等の貴重な蔵書に関してもお話しました。
開催当日は質疑応答に加え、図書室の窓から見える桜並木の様子を中継しました。youtubeアーカイブ動画はこちらからご覧いただけます。
アンケートでいただいたご意見等を活かし、今後もハンセン病問題についてさまざまな切り口からトークをお届けして参ります。
アンケートより
- とてもわかりやすい説明で、初めて知ることばかりでした。また遠方にいるため出向かない限りいろいろ調べられないかと思い込んでいましたが、かなり柔軟な対応をしていることがわかり、ありがたいなと思いました。また貸出以外にも気軽にご質問やご相談ができる印象を受けたので図書室を身近に感じました。
- 本日のミュージアムトークは、その場にいるような気持ちで聞きました。入ったことのない書庫を見せていただき、図書室の歴史、入所者のみなさんが苦労して資料を集められたことなどをお聞きして、勉強になりました。大いに利用することで、さらに発展させていければと思います。
- 図書室の利用に関するガイダンスとして、懇切なご説明をいただきありがとうございました。また、斉藤さんと吉國さんとの対談を取り混ぜられた構成は、トークの内容を立体的に俯瞰する上で、効果的だったと思います。
視聴者の方からのご質問について一点、ご参考までに申し上げますが、斎藤さんがご紹介くださった、1950年に刊行された『らい者の魂』に文章を寄せておられる厚木叡氏と、1970年に刊行された『いのちの火影』の著者・光岡良二氏は、同一人物の異なる筆名なのですが、そこで述べられている北條民雄に関する評価は、いささか異なっています。これについて考えなければならないことは、20年というタイムラグを経て、光岡(厚木)氏は是非ともその内容を変更したかったからだろうと、私は思っています。 - 画面下にお話の内容に関する方のお名前を表示する、または本を画面に映して下さるなど、わかりやすい解説を心掛けて下さっているのが伝わりました。ありがとうございます。 地方に住んでおり現地に伺うことが難しいため、このzoomを利用したミュージアムトークは助かっています。また、各地の療養所をつないだzoomによるミュージアムトークは、この時代ならではの便利な方法だと毎回楽しみに参加させて頂いています。これからもぜひ続けて下さい。
…ほか多数のご回答をいただいております。ありがとうございました。
開催の様子
≪お問い合わせ≫
国立ハンセン病資料館 ミュージアムトーク担当 mt@nhdm.jp