イベント詳細
2018.12.02
立石富生さん 講演会「生誕100年・島比呂志の生涯と文学」
※イベントは終了いたしました
ギャラリー展「生誕100年 島比呂志展」(会期:2018年11月17日 から 12月7日)の開催に合わせ、『火山地帯』の編集発行を引き継いだ立石富生さんの講演会を開催いたします。立石さんのお話をとおして、書くことに生きた島比呂志の不屈の生涯をたどり、その人物像と作品世界を広くみなさまに知っていただく機会となれば幸いです。
ギャラリー展「生誕100年 島比呂志展」(会期:2018年11月17日 から 12月7日)の開催に合わせ、『火山地帯』の編集発行を引き継いだ立石富生さんの講演会を開催いたします。立石さんのお話をとおして、書くことに生きた島比呂志の不屈の生涯をたどり、その人物像と作品世界を広くみなさまに知っていただく機会となれば幸いです。
▼立石富生氏 プロフィール
鹿児島県鹿屋市在住。作家。
島比呂志と若い頃から交流を続け、島が主宰していた文芸同人誌『火山地帯』の編集発行人を引き継いで現在に至る。
著書に『島比呂志―書くことは生きること』(高城書房、2006年)、『小説・島比呂志』(火山地帯社、2018年)がある。
開催概要
【開催日時】
2018(平成30)年12月1日(土)
【会場】
国立ハンセン病資料館 映像ホール
【入館時間】
14時 から 15時30分(開場13時30分)
事前申し込み不要、先着順140名、参加無料
講演会「生誕100年・島比呂志の生涯と文学」開催報告
2018年12月1日(土)、立石富生さん 講演会「生誕100年・島比呂志の生涯と文学」を開催いたしました。文学にも興味のある多くのお客様においでいただき、ありがとうございました。お客様からいただきましたご意見やご感想を紹介させていただきます。
- 裁判に力を入れられている事、故郷へ帰れなかった事が印象に残った。
- 来館して講演を知りました。島の作品は1~2作、読んだことがありますが、生いたちまで詳しくはありませんでした。講演の最後のほうで故郷に生きて帰りたかった、弟妹は地元で「島比呂志」の名が知れわたっていても願いはかなわなかったということが印象に残りました。質疑応答も盛り上がってよかった。
- ハンセン病に対して偏見や差別は、今だになくなっていないということを、立石さんの「島さん」に対するお話を聞くなかで改めて思いました。「島さん」がなぜ予防法の廃止の運動や訴訟を起こそうと考えたのかなど、日頃聞くことができない話を聞けて嬉しかったです。
- ハンセン病患者には優れた歌人、小説家が多いと思います。隔離された環境の中でどのような希求があったのか、表現への情熱があったのか、興味深いテーマです。次はぜひ歌人についての企画を希望します。
- すばらしいお話でした。これで終わりにしないで、繰り返し島さんのことをとり上げて下さい。
- 不条理の中、生きるのはとても辛い事だと思う。以前少しだけハンセン病について学んだ事があった、今回、島比呂志氏について知れて良かった。島比呂志氏のペンネームの由来が面白い。
- 深く感銘いたしました。書くこと、もう一度考えてみたいと思いました。立石さん本当にありがとうございました。
- 本当に聴いて良かったです。講師のお人柄が素晴らしく貴重なお話をありがとうございました。著作図書室で読みます。
開会のご挨拶 |
司会進行:学芸員 木村哲也 |
講演の様子 |
立石富生さん(鹿児島県鹿屋市在住 作家) |
会場での質疑応答の様子 |
会場での質疑応答の様子 |
閉会のご挨拶 |
司会進行:学芸員 木村哲也 |
ギャラリートーク 開催報告
会期中の11月25日(日)学芸員によるギャリートークを開催しました。大勢のお客様にご参加いただきまして、ありがとうございました。お客様からいただきましたご意見やご感想を紹介させていただきます。
- 自筆原稿から伝わるものが大きく、見られてよかった。非常に分厚い島さんの人生を限られたスペースでしっかり伝える展示であったと同時に「火山地帯」などでくり広げられていた内容をさらに知っていきたいと思わせる構成だった。
- とても見やすく、コンパクトにまとまっていたので島比呂志という人物をこれから深く知っていきたいと思いました。自筆原稿が見られたのは良かった。言葉の選びとりに苦心した跡から島氏の思考の経過をうかがうことができました。
- 展覧会というと、とかくあれもこれもと多くのものが展示されますが、これは必要なもののみが的確に示され島さんの生の本質が静かに端的にこちらに伝わるよい展覧会でした。「火山地帯」の表紙原画、自筆色紙なども島さんの内面を知る上でこの上ない印として印象深く拝見しました。誌・文の選択も的確で心に残る展覧会となりました。
- 島比呂志さんの作品を読んでみようと思いました。展示されている誌の力強さにうちのめされるような思いがして強く心に残りました。
- 一文字一文字から伝わってくる島さんの生命の力強さ。支えてくれる奥さんの存在は大きなものだったのだろう・・・と思った。この企画展で初めて島比呂志さんのことを知ったのだが、作品に触れてもっといろいろなことを知りたいと感じた。このような貴重な展示をありがとうございました