イベント詳細

トップ イベント情報 イベント一覧 【2022年度 企画展】ハンセン病文学の新生面 『いのちの芽』の詩人たち

2023.03.02

企画展開催のお知らせ ※終了いたしました。

ハンセン病文学の新生面 『いのちの芽』の詩人たち

1953年、らい予防法闘争のさなか刊行された大江満雄編『いのちの芽』(三一書房)は、全国8つのハンセン病療養所から73人が参加する、初めての合同詩集でした。今年は詩集刊行から70年目にあたります。 療養所における文学活動は戦前から盛んで、北條民雄や明石海人らが知られていますが、療養所の「秩序維持」や個人の「自己修養」の枠内で許される場合がほとんどでした。
戦後の状況は、療養所の文学を一変させます。日本国憲法による基本的人権の尊重と、初の化学療法の治療薬であるプロミンの登場は、精神的にも肉体的にも入所者に大きな変化をもたらしました。自らの境遇を「宿命」とするのではなく、変革可能な未来ととらえる人たちがあらわれたのです。
隔離政策の不条理に直面しながらも外部社会に向けて希望・連帯・再生を希求する新たな文学の姿を、本展では「ハンセン病文学の新生面」としてとらえ直すことを目指します。
作品原稿はほぼすべて失われていますが、高知県立文学館所蔵の大江満雄宛書簡のなかから、本詩集参加者による自筆資料などをこのたび初公開します。
本展をきっかけに、戦後の療養所で生まれた詩の魅力に目をとめ、ハンセン病問題への理解を深めるきっかけとしていただけたら幸いです。

 

見どころ

  • 当館が主催する初めての大規模な文学展です。
  • 高知県立文学館所蔵の大江満雄宛書簡より、『いのちの芽』参加者の自筆書簡を初公開します。
  • 幻となっていた詩集『いのちの芽』を70年ぶりに当館で復刊します。
  • 多彩なゲストを迎えた関連イベントを開催します。

 

開催概要

【会期】
2023年2月4日(土)から 5月7日(日)
ご来館の際は最新情報をご確認下さい。詳しい情報はコチラ

【会場】
国立ハンセン病資料館 企画展示室

【休館日】
月曜および「国民の祝日」の翌日(月曜が祝日の場合は開館)
入館無料

※新型コロナウイルスの感染状況等により変更する場合があります。

 

イベント情報

コンサート「青い鳥のハモニカ」

※イベントは終了いたしました。
当日の記録をYouTubeでご覧いただけます。

ハンセン病療養所から生み出された詩の言葉と音楽の素晴らしさをお届けします。

【日時】
2023年2月11日(土、祝) 14時から15時30分(13時30分開場)

【出演】
阿部海太郎あべうみたろう 作曲家
トウヤマタケオ 作曲家、鍵盤奏者
当真伊都子とうまいとこ ピアニスト、歌手、作曲家

【会場】
当館1階 映像ホール

【定員】
先着70名、事前申し込み制、参加無料

【申込開始】
2023年1月4日(水)正午12時から
※詳しくはコチラ

 

講演会「ハンセン病者と文学者はいかにハンセン病問題と関わったのか」

※イベントは終了いたしました。
当日の記録をYouTubeでご覧いただけます。
ハンセン病療養所入所者と外部の文学者の関係や、そのなかで生み出された作品の意義などを中心に、文学研究の視点から語っていただきます。

【日時】
2023年2月25日(土) 14時から15時30分(13時30分開場)

【講師】
西村峰龍にしむらみねたつ 静岡文化芸術大学非常勤講師

【会場】
当館1階 映像ホール

【定員】
先着70名、事前申し込み制、参加無料

【申込開始】
2023年1月4日(水)正午12時から
※詳しくはコチラ

 

講演会「千年先まで言葉を届けるために」

※イベントは終了いたしました。
当日の記録をYouTubeでご覧いただけます。
詩人・谺雄二氏(栗生楽泉園入所者)との交流の思い出を通して、ハンセン病詩人の作品の魅力や現代的意義について語っていただきます。

【日時】
2023年3月12日(日) 14時から15時(13時30分開場)

【講師】
姜信子きょうのぶこ 作家

【会場】
当館1階 映像ホール

【定員】
先着70名、事前申し込み制、参加無料

【申込開始】
2023年1月4日(水)正午12時から
※詳しくはコチラ

 

講演会「戦後ハンセン病文学を読みなおす」

※イベントは終了いたしました。
※本イベントは動画配信はありません。動画の後日公開もありません。
「北條文学・以後」ともいえる戦後のハンセン病文学、特に詩について、現代詩作家の視点から語っていただきます。

【日時】
2023年3月18日(土) 14時から15時30分(13時30分開場)

【講師】
荒川洋治あらかわようじ 現代詩作家

【会場】
当館1階 映像ホール

【定員】
先着70名、事前申し込み制、参加無料

【申込開始】
2023年1月4日(水)正午12時から
※詳しくはコチラ

 

朗読会「詩集『いのちの芽』を読み継ぐ」

※イベントは終了いたしました。
ハンセン病療養所で生まれた詩作品に、声を通して生命を吹き込んでいただきます。

【日時】
2023年4月1日(土) 14時から15時(13時30分開場)

【朗読】
小泉今日子こいずみきょうこ 歌手、俳優

【会場】
当館1階 映像ホール

【定員】
先着70名、事前申し込み制、参加無料

【申込開始】
2023年1月4日(水)正午12時から
※詳しくはコチラ

 

ギャラリートーク(オンライン)

※イベントは終了いたしました。
当日の記録をYouTubeでご覧いただけます。
展示室から、担当学芸員がオンラインで展示をご案内します。

【日時】
2023年3月3日(金) 19時から20時30分

【講師】
木村哲也きむらてつや 当館学芸員

【開催方法】
Zoomウェビナー

【定員】
先着100名、事前申し込み制、参加無料

【申込開始】
2023年1月4日(水)正午12時から
※詳しくはコチラ

 

ギャラリートーク(対面)

担当学芸員が、詩作品や資料にふれながら、作者の人となりや作品が生み出された時代背景などを解説します。

【日時】
2023年2月17日(金)、3月25日(土)、4月29日(土、祝)、5月3日(水、祝)、5月7日(日)

【講師】
木村哲也きむらてつや 当館学芸員

【会場】
当館2階 企画展示室

【定員】
各回10名、事前申し込み不要、参加無料
※ライブ配信はありません。
※詳しくはコチラ

 

≪お問い合わせ先≫
国立ハンセン病資料館
〒189-0002
東京都東村山市青葉町4-1-13
TEL:042-396-2909 FAX:042-396-2981
Email:pr@nhdm.jp

企画展「ハンセン病文学の新生面『いのちの芽』の詩人たち」のチラシはこちら(PDF; 598 KB)