ハンセン病資料館とは
目的・理念・求められる資料館像・機能
目的
「ハンセン病問題の早期かつ全面的解決に向けての内閣総理大臣談話」、「ハンセン病療養所入所者等に対する補償金の支給等に関する法律」前文及び第11条(名誉の回復等)、「ハンセン病問題の解決の促進に関する法律」第18条(名誉の回復及び死没者の追悼)に基づき国が実施する普及啓発活動の一環として、患者・元患者とその家族の名誉回復を図るために、ハンセン病問題に関する正しい知識の普及啓発による偏見・差別の解消を目指す。
理念
ハンセン病資料館は、ハンセン病に関する知識の普及や理解の促進に努めます
ハンセン病資料館は、ハンセン病にまつわる偏見や差別、排除の解消に努めます
ハンセン病資料館は、ハンセン病に対する、古代以来の長年にわたる偏見・差別、とりわけ誤った隔離政策の歴史に学び、苦難や被害を被った人々の体験と、これらに立ち向かった姿を示します
ハンセン病資料館は、ハンセン病にまつわる苦難や被害を被った人々の名誉回復を目指し、人権尊重の精神を養うことに努めます
ハンセン病資料館は、ハンセン病にまつわる苦難や被害を被った人々と社会との共生の実現に努めます
求められる資料館像
普及啓発の拠点
ハンセン病に関する中核施設として、各療養所と連携を図りながら、ハンセン病についての医学的知識、治療の歴史、患者・元患者に対する偏見・差別の歴史、その苦難の体験についての情報を社会に示し、ハンセン病への理解を促進する。そして、それをもとに来館者が人権等の問題について考える場を提供する。
情報の拠点
ハンセン病に関するあらゆる情報を受信・集積し、後世に継承するとともに、同様の取り組みを実施している国内外の関連組織との連携を図り、広く世界へ発信する。
交流の拠点
資料館において語り部や患者・元患者との交流を促進する。
機能
教育啓発機能
資料の収集保存や調査研究活動等によって得られた成果を、教育啓発を通じて一般に示し、ハンセン病に関する理解促進と偏見・差別・排除の解消を目指す。
展示機能
教育啓発機能と同様に、資料を収集保存し調査研究活動を行い、その結果得られた成果を展示を通じて公開し、ハンセン病に関する理解促進と偏見・差別・排除の解消を目指す。
収集保存機能
資料の散逸を防ぎ、適切な形で後世に継承するため、ハンセン病に関わる資料を収集、保存する。
調査研究機能
ハンセン病に関わるさまざまな調査研究を行い、教育啓発や展示活動等、資料館活動に有効なものとする。
情報センター機能
ハンセン病に関わる情報の受発信と集積を行うとともに、全国の関連機関との連携を図る。
管理サービス機能
円滑な資料館運営を行うとともに、利用者の利便性を図る活動を実施する。
企画調整機能
館内の各活動を円滑に行うための連絡調整や、全国の関連機関との連携促進、資料館の存在・その意義を認知させるための活動を行う。