2016年12月28日

2016/12/28 平成28年10月12日から11月13日にかけて企画展「人間・谺雄二」を開催しました

 当館の開設に尽力され平成26年5月に亡くなった谺雄二さんをテーマにした企画展、「人間・谺雄二」を開催しました。会期中、延べ1,247人のお客様にご観覧頂き、同時に上映したドキュメント映像「熊笹の尾根の生涯-人間・谺雄二・ハンセン病とともに生きる-」と併せてご好評を頂きました。会場には生前谺さんが愛用した電動車椅子などのほか、新たに発見された300頁近い手書きの原稿、若い頃に千葉寮で居候していた時に沢田二郎氏から贈られたサルトル全集なども展示し、鬼太郎の目玉オヤジがハンセン病だった事を知った谺さんが療養所のマスコットにしようと奔走したエピソードに、訪れた人達もびっくり仰天していました。
また、元新聞記者で作家だった瀬木悦夫が、自らの取材に基づいて発表した小説「特別病室」の初版本も展示しました。若き日の沢田兄弟や谺さん達も影響を受けたと言われています。今回特別にこの企画展のために草津町立草津温泉図書館のご好意で展示させていただきました。

企画展コーナーの風景

谺さん手書きの原稿

沢田二郎から贈られたサルトル全集

小説「特別病室」(草津温泉図書館所蔵)