2017年1月31日

2017/01/31 1月30日は世界ハンセン病の日でした

今年で12回目となる「世界ハンセン病の日」(毎年1月の最終日曜日)にあたる1月30日(月)、インドの首都・デリーから世界171の議会が加盟する列国議会同盟(IPU)より「ハンセン病に対するスティグマ(社会的烙印)と差別をなくすために」と題した「グローバル・アピール2017」(宣言文)が発表されました。

【グローバル・アピール2017】
ハンセン病に対するスティグマ(社会的烙印)と差別をなくすために

ハンセン病はかつて、身体に変形が生じることにより恐れられていましたが、現代では薬物療法により、完治する病気となりました。これまでに、世界中で1600万人以上の患者が治療を受けています。

早期診断、早期治療は身体の障害の発生を防ぐことにつながります。

しかし、病気に対する誤った認識が今なお残っており、社会的、経済的な差別が続いています。

世界各地において、多くのハンセン病患者や回復者、その家族はさまざまな問題に直面しています。例えば、

・教育や就職、結婚の機会を奪われる。
・社会の一員として受け入れられず、不当な扱いを受ける。
・事実に基づかない認識による時代遅れの法や慣習によって、社会的烙印を押される。

私たち列国議会同盟は、民主主義や開発の重要な構成要素である人権という概念が、ハンセン病患者や回復者を取り巻く問題の解決策と結び付いていなければならないと固く信じています。

私たちは、ハンセン病患者あるいは回復者であることによって起こる、あらゆる差別に反対します。

私たちは、2010年に国連総会で採択された、ハンセン病患者や回復者、その家族に対する差別撤廃決議を支持し、これに付随する原則とガイドラインの履行に力を尽くすことを約束します。

私たちはすべての議会に対し、ハンセン病の患者、回復者とその家族に対するスティグマと差別をなくすための非差別的な法律と政策の制定と施行を働きかけ、次のことを保証するよう求めます。

・ハンセン病に苦しむ人々やその家族はいかなる時も尊厳と尊敬を持って扱われること。
・ハンセン病患者や回復者、その家族は、自身に関わる政治的な議論や決定に参画する権利を有し、その人権を十分に享受すること。
・すべての人が自由であり、かつ尊厳と人権について平等である社会づくりを促進すること。

詳細は下記ブログをご参照下さい。
http://blog.canpan.info/nfkouhou/archive/876?utm_source=mailmagazine&utm_medium=email&utm_campaign=20170130