2017年度企画展パネルの紹介

企画展名：それは百年前に始まった。～ハンセン病療養所監禁室パネル展～

　かつて国立のハンセン病療養所には、監禁室、監房、懲戒所などと呼ばれる建物がありました。　監禁室は、大正５年法律第２１号（懲戒検束権の追加）に基づき、不良患者の収容を目的として設置されました。しかし、施設当局の恣意的な判断により、些細な理由から収監された者も多かったといわれ、患者の人権は軽視されてきました。当時、園内各所や居住舎内には、「患者心得」などという園内の規則が書かれた紙が目立つように貼られており、これに背いた行動や言動をとると懲罰の対象とされ、監禁室に閉じ込められたそうです。

01		ハンセン病療養所懲戒検束関係年表
02		松丘保養園　監禁室
03		東北新生園　監禁室
04		栗生楽泉園　監禁室
05		重監房：栗生楽泉園に設置された懲罰施設です。ここには全国各地から不良患者との烙印を押された人たちが収容されました。基礎部を保存・公開しており、往時の過酷な状況を知ることができます。
06		多磨全生園　監禁室
07		駿河療養所　監禁室
08		外島保養院　監禁室
09		邑久光明園 監禁室：現存する貴重な歴史的建造物です。
10		長島愛生園 監禁室：いまでも外壁の一部を見ることができます。
11		大島青松園 監禁室
12		菊池恵楓園 監禁室：大正６年建築。現存する貴重な歴史的建造物です。
13		警察留置場：菊池恵楓園に設置された警察留置場です。監禁室とは別に設置され、入所者からは「外監禁」とも呼ばれていました。
14		星塚敬愛園 監禁室
15		沖縄愛楽園 監禁室
16		宮古南静園 監禁室