イベント詳細
2013.08.31
2013年度春季企画展のご案内
※イベントは終了いたしました
一遍聖絵・極楽寺絵図にみるハンセン病患者 -中世前期の患者への眼差しと処遇-
ハンセン病と日本人との関わりは古く、『日本書記』に「
そうしたなかで、患者たちは、罪深い者、業を負った者として社会の底辺におかれてきました。なぜこの病気を患った人が、ひどい差別を受けるようになったのか、近代における「
しかしながら、近代日本が国策として「
そのような乏しい史資料にあって、中世前期(鎌倉時代)には、ほぼ同時代を生きた一遍・忍性に関連する事跡のなかに、「
そこで本展覧会は、日本前近代史におけるハンセン病についてとりあげる端緒として、中世前期の人々のハンセン病患者への眼差し、そして患者の社会のなかでの処遇について、一遍聖絵・極楽寺絵図を観ることによって、差別の実相を窺う手がかりを見いだしたいと考えています。
※神奈川県指定文化財『一遍上人縁起絵』(清浄光寺蔵)の実物は、6月22日(土)から7月5日(金)に展示いたします。(それ以外の期間は複製資料を展示しています。)
※鎌倉市指定文化財『極楽寺絵図』(極楽律寺蔵)の実物は、企画展開期中展示いたします。
開催概要
【会期】
2013年5月11日(土) から 8月11日(日)
【休館日】
月曜日(月曜日が祝日の場合は次の日)、館内整理日
【会場】
国立ハンセン病資料館 企画展示室
【開館時間】
午前9時30分 から 午後4時30分(入館は午後4時まで)・入場料無料
付帯事業情報
会期中に田中密敬氏(真言律宗極楽寺住職)、遠山元浩氏(時宗総本山遊行寺宝物館館長)をお招きしての講演会を予定しています。
第1回講演会
6月1日(土)午後2時から、田中密敬先生(霊鷲山感応院極楽律寺住職)による「極楽寺境内絵図を紐解く」に関する講演会が行われ大勢の方々にご参加いただきました。
【講演者】
田中密敬氏(極楽寺住職)
【題名】
極楽寺境内絵図を紐解く
【内容】
極楽寺について・時代背景・極楽寺境内絵図を観る
【日時】
2013年6月1日(土) 午後2時 から 4時
【会場】
国立ハンセン病資料館 1階 映像ホール
【定員】
150人(予約不要・先着順、入場無料)
第2回講演会
7月27日(土)午後2時から、遠山元浩先生(遊行寺宝物館館長)による「一遍聖絵の世界」に関する講演会が行われ大勢の方々にご参加いただきました。
【講演者】
遠山元浩氏(遊行寺宝物館館長)
【内容】
一遍聖絵の世界
【日時】
2013年7月27日(土)午後2時 から 4時
【会場】
国立ハンセン病資料館 1階 映像ホール
【定員】
150人(予約不要・先着順、入場無料)
ギャラリートーク
会期中、各月第3土曜日(5月18日、6月15日、7月20日)、午後2時より、学芸員による展示解説を行いました。大勢の方々にご参加いただきありがとうございました。
第1回ギャラリートーク (5月18日)
「極楽寺境内絵図」(拡大図)の解説
「一遍上人縁起絵」
第三巻尾張甚目寺の解説
第2回ギャラリートーク (6月15日)
「一遍上人縁起絵」第三巻尾張甚目寺の解説
「一遍聖絵」第七巻関寺の解説
第3回ギャラリートーク (7月20日)
「一遍聖絵」第二巻四天王寺参詣の解説
「一遍上人縁起絵」第三巻尾張甚目寺の解説