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2022.08.17

【開催報告】ミュージアムトーク 2022/
長島愛生園をめぐる多面的な聞き取り調査(第4回 オンライン開催)
※イベントは終了いたしました。

長島愛生園をめぐる多面的な聞き取り調査 当日の記録をYouTubeでご覧いただけます。

講師 木下浩 (きのした ひろし 長島愛生園歴史館学芸員)

長島愛生園歴史館では、入所者の聞き取り調査と資料収集とともに、職員への聞き取り調査も進めています。令和の時代となり、長年勤務した職員が定年を迎え何も語らずに次々に園を去っていきます。それを記録に残さないのは大きな損失です。看護師や義肢装具士、施設管理班職員や電気技師など、彼ら・彼女らの見た愛生園の歴史や園への思いを記録する取り組みについてお話します。

開催概要

2022年8月27日(土)14時 から 15時30分(予定)zoom配信

事前申し込み制 : 定員100人(申込先着順)

参加申し込み受付期間 : 2022年6月17日(土)13時 から 8月26日(金)17時まで(定員に達し次第締め切ります)

当日の受付開始時間 : 13時45分

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ミュージアムトーク2022の告知PDFはこちら

 

長島愛生園をめぐる多面的な聞き取り調査 開催報告

講師 木下浩 (きのした ひろし 長島愛生園歴史館学芸員)

歴史館では、映像を中心とした多くの証言を公開しています。当日は担当の木下学芸員より、療養所における高齢化・少人数化が進む中、テーマを絞った再度の聞き取り、今まで話者となっていない入所者への聞き取り、証言を裏づける資料の収集、合わせて、「入所者が記憶していない部分を補うことができる」療養所の職員への聞き取りなど、新たに進められている取り組みについて具体的にうかがいました。
さらに、「島ことば」や「心霊体験」等についても、療養所という「土地の記憶」を伝えうるものとして、見落とせないと示唆をいただきました。
参加者からは多くの質問が寄せられ、関心の深さを示していました。
アンケート等でいただいたご意見を活かし、今後もハンセン病問題についてさまざまな切り口からトークをお届けしてまいります。

アンケートより

  • 丹念に調査、分析された結果報告で、大変勉強になりました。
  • 聞き取り調査の新たな観点、そこから聞くことのできた貴重なお話。大変勉強になります。ハンセン病の方々や病気に対する差別について、真実が明らかになると良いです。
  • 島ことばを聞いて、施設の中の暮らしが少し見えたように思います。
  • 質問にもお答えいただき、理解が深まりました。「沈黙もまた証言」という言葉が大変印象的でした。自分の経験を話すということが各人にとって、また時期によっても違った意味を持ってくると思うので、時間をかけて関係性を築き、もしお話ししていただける気持ちが整ったら伺うという姿勢はとても大切なことだと思いました。
  • 講演者の方が分かり易く丁寧に説明してくださって、また、質疑応答時間も十分とって頂き、オンラインではありましたが、相互に場や思いを共有することができ、実り多い時間でした。ありがとうございました。今後も、是非ミュージアムトークに参加したいし、資料館にも足を運びたいと思います。
  • 最初は、ハンセン病療養に関わる研究に携わる方たち向けの話で、あまり自分のような一般の者の聞く話ではないのかなと思いましたが、現代史に関心のある人(私もその一人ですが)には分野を問わずとても参考になるお話だったと思います。聞き取り成果のエピソードも興味深いことばかりでした。どの療養所でもこうした貴重な研究が日々積み上げられているのでしょうね。過去のトークの動画や次回以降のトークも視聴したいと思います。ありがとうございました。

…ほか多数のご回答をいただいております。ありがとうございました。

開催の様子

 

<お問い合わせ>

国立ハンセン病資料館 ミュージアムトーク担当 mt@nhdm.jp