- 患者さんのほとんどは、家に帰れないまま亡くなりました。
- ご遺体を療養所の外に運び出すことは許されなかったため、長いあいだ、療養所の中で火葬されていました。
- 息をひきとる時は、療養生活を共にすごした友達が見守りました。お葬式も、療養所の友達が出してくれました。
- でも、火葬されて骨になっても、家のお墓には入れませんでした。亡くなった患者の遺族は、近所に住む人たちから「ハンセン病患者がいた家だ」と差別されることを恐れたのです。
- どの療養所にも、納骨堂(お墓)があります。病院のお墓に入るなんて変だと思うかもしれませんが、家のお墓にひきとってもらえないので、亡くなってからもふるさとに帰れずに納骨堂にねむっている人がたくさんいます。