はじめてのみなさんへ
  • 入所(にゅうしょ)したら療養所(りょうようじょ)(なか)一生(いっしょう)()えなければならなかった患者(かんじゃ)さんたちは、「ここを第二(だいに)のふるさとにしよう」と、いろいろなお(まつ)りや行事(ぎょうじ)(おこな)いました。
  • 療養所(りょうようじょ)では、お正月(しょうがつ)やひな(まつ)り・端午(たんご)節句(せっく)盆踊(ぼんおど)り、運動会(うんどうかい)、クリスマスなどの行事(ぎょうじ)(おこな)われていました。なかでも患者歌舞伎(かんじゃかぶき)は、療養所(りょうようじょ)(そと)からも大勢(おおぜい)のお(きゃく)さんを(むか)え、にぎやかに(おこな)われました。
  • (わか)くて病気(びょうき)(かる)患者(かんじゃ)さんたちは、野球(やきゅう)やテニス、卓球(たっきゅう)やバレーボールなどのスポーツもしました。
  • 行事(ぎょうじ)やスポーツは、変化(へんか)(すく)なく、(なお)るという希望(きぼう)()つこともむずかしい生活(せいかつ)(なか)で、ストレスや不満(ふまん)()()機会(きかい)でした。
  • しかし、どの行事(ぎょうじ)も、療養所(りょうようじょ)許可(きょか)がなければできませんでした。
  • 療養所(りょうようじょ)では、これらの行事(ぎょうじ)許可(きょか)することで、患者(かんじゃ)さんたちが反抗的(はんこうてき)になるのを(ふせ)ごうとしていたのです。